十和田石と檜が織りなす、温もりと癒やしの浴室に
那須町のH様邸にて、築20年でかなり古くなった浴室を、特大板の十和田石を使ってリフォームしたいと依頼をいただき浴室リフォームを実施。
壁面や床、浴槽にふんだんに使用された特大板の十和田石は、奇跡的に酸化されず火山灰に閉じ込められた緑色凝灰岩のため希少性が高い天然石。一つひとつの結晶が、すべて違う模様をしており、まさに天然石ならではの優美な味わいに。また水を吸着する多孔質のため、浴場では滑りにくく、高い保温・保湿効果を発揮します。
十和田石に組み合わせてご提案した檜は、淡い色合いと美しい木目、そして心地よい香りと肌触りが相まって、入浴の時間をより一層快適なものへと変えてくれます。
お客様からのご要望
かなり古くなってしまった浴室を十和田石を使っていただきたいです。
十和田石のサイズは特大板でお願いします。
壁の匠からのご提案
築20年を経た浴室が抱える経年による印象やお手入れの課題の解消、そしてH様が心から満足できる特別な空間創りを目指し、秋田県から調達した天然石「特大板の十和田石」に「檜」を組み合わせてご提案した浴室リフォーム。
「やすらぎの天然石」と呼ばれる十和田石特有の、光や水による濡れ具合で変化する色や表情が、落ち着きのある格調高い空間を実現します。
檜を組み合わせたことで、十和田石と自然な風合いを引き立て合い、毎日の入浴が待ち遠しくなる、温もりと気品に満ちた特別な浴室空間となるご提案をいたしました。
地域 | 那須町 |
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施工箇所 | 浴室・浴槽全般 |
工期 | 2ヶ月 |
築年数 | 20年 |
使用建材 | 十和田石・檜 |
施工前
築20年の歳月が経過し、全体的に古さが感じられる状態でした。浴槽は50mm角のタイル張りで、御影石が使用されていました。
壁面にはボーダータイル、そして洗い場も磁器タイル敷きで汚れが目立ち始めていました。
施工中
柔らかく、欠けやすい性質を持つため扱いが難しい十和田石ですが、十和田石の特性を熟知した職人が、一枚一枚丁寧に、かつ石の表情を読みながら最適な割り付けで施工していきます。
まず壁・洗い場床・浴槽すべてのタイルを撤去してから、下地の凹凸を平らにするために墨出しを行いモルタルを塗ります。そのあと壁・洗い場床・浴槽・照明部・十和田石を張ります。
施工後
最大の特長である大きな板の十和田石は、石の継ぎ目(目地)が格段に少ないため、見た目の美しさと高級感のある仕上がりに。
また、十和田石ならではの柔らかな足触りや肌触り、そして優れた保温性により、一年を通して心地よい入浴時間を実現しました。
浴槽の縁や壁の一部、腰掛けなどには檜を使用。その温かな木の肌触りと、浴室全体に広がる清々しい香りで、一日の疲れを癒やすリラックス空間となりました。