漆喰は湿度や温度、そして下地のわずかな違いでも乾き方が変わるため、その日の空気や素材の状態を丁寧に見極めながら塗り進めています。
玄関先のオブジェはミダスメタルを塗ったあと、特殊な金属粉を混ぜたセメント系の材料を壁に塗布し、乾燥具合を見ながら丁寧に磨き上げていきます。
またテラスにはタイルを一枚一枚、丁寧に貼り付けます。

内装の壁全面は、天然素材の漆喰で仕上げました。
漆喰特有の柔らかな質感と空間をやさしく包み込み、自然光が壁にふわりと拡がり、明るさの中にも静けさが漂う、凛とした佇まいが生まれました。
コテの軌跡が描く繊細な陰影は、壁に豊かな表情と奥行きを与え、クロスではでは表現できない上質な質感を演出しています。
暖炉の周りには、十和田石を使用。保温性に優れているため暖かさが長く続き、部屋全体にやわらかな暖かさを届けてくれます。

玄関先のオブジェは、金属粉を練り込んだミダスメタルを丹念に磨き上げ、唯一無二の輝きを引き出しました。
玄関の床には、大理石ならではの優美な紋様と研ぎ澄まされた光沢が、空間全体に格調高い雰囲気をもたらします。